コミュニケーション

社長から全社員にメッセージを送ってよいのか?

経営相談を頂きました。

社員が300人になり情報の伝達が遅くなっています。その場合にメッセージを送る時に社長から直接全社員に送るのか、または階層ごとに送るのかどちらが良いのでしょうか?

実はこの方はですね、もう何年間か大阪からわざわざ東京まで私に会いに個別のコンサルティングをしに来ていただいている方で非常に素晴らしい経営をされていて、そして経営理念を今きちっと作っていらっしゃる方です。

その方からのご質問をいただいたので、その方に答えた内容を共有したいと思います。回答は両方正解。社長から直接全社員に、階層ごとに、それぞれ良いところがあるので使い分ければ良いんじゃないんですか、とお答えしたんですね。

社長から全社員にメッセージを送るときのポイント

じゃあどうやって使い分けるの?というところなんですけど、社長が全社員に送る時に毎日はやめた方がいい。送られる方も鬱陶しいとか迷惑だって思っちゃいますよね。なので頻度を決めることをお勧めします。

それは月に1回とか週に1回で、できたら月に1回ぐらいで良いとは思っているんです。例えば、シャープが事実上倒産しまして、台湾の鴻海テリーゴウさんから新社長に就任した劉さんはシャープの4万人の社員の方に月1回ダイレクトに全員にメールを送ったっていう話がありまして、それをして会社が良くなっていったというふうに聞いております。

それは素晴らしことだなぁと思いまして、今までだとやっぱり「社長が何考えてるか分かんないんだよなぁ」とかありますよね。会社の人数が多くなってくると、特に100人ぐらいを超えてくると、なかなか全社員には意思が通りづらいというのが現実だと思うんです。専務のAさんはこうだけど、もう1人の専務のBさんは違うことを言っているみたいな、社員がそう思ってしまうことが多いですね。

社長から全社員にメッセージを送るメリット

その時には全社員に対して社長が直接メッセージを送るというのは僕は良いことだと思っています。社長から全社員に連絡するメリットというのは間違いがない、フィルターがかからないということです。

つまり、一字一句社長が全部自分で文章を作って全部自分の想いで書きますから、受け取る側は社長の考え、想いをより理解しやすくなります。僕も若いころ、ある上場会社に入った時も、社長って会いもしないし、聞いたこともないし、見たこともないし、話したこともないし、どんなことを思っているかも分からないって、これってどうなんだろうなぁって思った記憶があるんですね。

社長が役員に、役員が部長、部長が課長に言って自分のところに降りてきたときには、もう全然違う話になって伝言ゲームみたいになりますよね。そうならないようにするためにも、ダイレクトにメッセージを送ることには意味があることだというふうに思っております。

そして1つの例として、ある上場企業の社長が毎週3,000文字のレポートというのを日曜に書いたそうです。そしてこれを10年間続けたと。年間52週ありますので、これを10年間続けると10冊以上の本を書いたほどの分量になります。

それを伝えるという努力をして、それはもうほぼ修行じゃないかなと思うくらいに思っています。でも、社長が直接これだけの努力をして、自分はこう思っているんだよ、こういうふうに思っているんだって毎週そのレポートが社長から届いたら、社員は誤解しなくなりますよね。これが素晴らしいことだと思うんです。

これは文字で書いて、ワードで送ったのかPDFか形は別にしても、プリントアウトされたものでも良いですし、そうすればそれは取っておくこともできるわけですし。社長はこう言っているとか、会った時もこうこうこういう考えでやっているんですよねと。社員が直接話せる状況になりますので、非常に僕は良いことだと思います。

でもこれを本当にやるのは相当大変なので、まずは月に1回400文字でも良い、600文字でも良い、1,000文字でも良い、やり始めるということをお勧めしたいと思っております。

階層ごとにメッセージを送るときのポイントとメリット

そして階層ごとの件ですけれども、これは社長が大きな方針を出して、その後その次の階層のリーダーの人が戦略戦術を作ることになります。でも社長が戦略を作ればその下の戦術はその次のリーダーの人が作る、それ自体がリーダーを育成することに繋がります。

例えばポイントとしては、全社の経営計画書というものを作り、それを階層ごとに方針はそこの階層のリーダーに作ってもらう、これを使い分ける。大きな全社方針と、それぞれの部門とか階層によっては使い分けながらオペレーションする、運用するのが良いんじゃないかなというふうに思っております。

まとめ

まとめとしては、まず社長が全社員にメッセージを送る場合は月に1回~2回、適当にではなくて月初にやるとか月末にやるとか、1週目と3週目にやるとか、ある程度決めたうえで月1回~2回やる。

そして階層ごとのメッセージというのは週に1回とか2回とかリーダーが出していけば良いというふうに思います。

これはもう会社の状況とか規模とか、またそのベクトルの合い具合というんでしょうかね、みんなの気持ちの統合できている具合とか、新しい会社なのか古い会社なのかで違うように、そういったものによって変わってくると思います。

坂上仁志公式youtube動画の「社長から全社員にメッセージを送ってよいのか?」より
動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。

 

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ランチェスターNo1戦略コンサルタント
坂上仁志
1962年埼玉県生まれ、一橋大学卒。 新日鉄、リクルートなどに勤務後、業界特化型の人材企業をゼロから立ち上げ3年で業界日本一の会社にする実績を持つ、日本でただ一人のランチェスターNO1戦略専門の経営コンサルタント。 日本人として初めてロンドンでランチェスター戦略の海外講演を行う。 スタートアップから売上1兆円クラスの上場企業まで一流・ナンバーワンを目指す経営者向けにコンサルティングを行う。 連結売上高1兆円の上場企業(京セラ JALクラス)にて「経営者意識を持ったリーダー育成トレーニング」を行う。同社の業績が1年で1,000億円改善した際、「坂上先生の功績は500億円」と社長から言われる意識改革、組織力アップに貢献。