ランチェスター戦略には弱者と強者の5大戦法というのがあります。どういうことかと言うと、基本戦略として弱者の基本戦略は「まず差別化」というお話は何度もしていますが、そしてさらに5大戦法として、
- 局地戦
- 接近戦
- 一騎討
- 一点集中
- 陽動作戦
というものがあるのですね。ビジネスシーンに適用させるならば、
- 市場、地域の視点では局地戦
- 顧客の視点では接近戦
- 競合の視点では一騎討ち
- 主義の視点では1点集中主義
- 作戦の立て方としては陽動作戦
となります。Aのように見せかけてBの作戦というのがいわゆる陽動作戦。簡単に言えばフェイクという事ですね。これらが弱者の5大戦法です。
強者の5大戦法は?
弱者の5大戦略とは逆のイメージで、基本戦略がミート、合わせることですので、
- 広域戦
- 遠隔戦
- 確率戦
- 総合戦
- 誘導戦
となります。
そしてこれらも市場の視点、顧客視点、競合視点、主義の視点、作戦の立て方という視点で考えてみてください。
弱者は「あっさり、しつこく」
弱者の5大戦法の中で、あっさりしつこくと、しつこくあっさりということも言っています。どういうことかと言うと、弱者はあっさりしつこくやるといいですよということなんです。しつこくあっさりではダメですよということ。
具体的には、あっさりしつこくとは、例えば追加で飲み物どうですか?飲み物どうですか?飲み物どうですか?みたいな。あっさりと1秒間3回するイメージです。これがいいんです。ところがしつこくあっさりっていうのは、「おばあちゃんこれ買ってくれないと私は帰りません」みたいな。しつこくて3時間いるみたいなセールスありますね。でもダメだと思ったらあっさりと帰ってしまう、もう2度と来ない。これはうまく行かないパターンなんです。弱者の場合には、あっさりしつこくやる。
例えば、自分のメンバーに5時にレポートを出してねって言ったら、5時にレポートだよ、5時にレポート、5時にレポートとあっさりと3回しつこく言う。明日の5時にやるんだぞって1時間説教して終わりというよりかは、あっさりとしつこくやった方がいいですよということですね。
坂上仁志公式youtube動画の「弱者が取るべき5大戦法とは?」より
動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。