今日のテーマはランチェスター戦略No1主義です。
- No1とは
- No1のなり方
- No1の生き残り
という3つのポイントを話したいと思います。
No1と1位は違う
ランチェスターでは1位とNo1は違っているんだよ、ということを言っています。1位とNo1は違うですね。
No1というのは、局地戦では1位で2位の3倍の差がついていること。1位で2位の3倍やっていること、売り上げが例えば2位が100だったら1位が300やっているとか、そのくらいの差があるものをNo1と言っています。
1円だけ多いから1位とかそういうのではないんです。広域戦では1位で2位の√3倍。局地戦では3倍、広域戦では√3倍。なぜならランチェスター法則では広域戦では二乗法則が働くからということなんですね。
√3の二乗が3だからなんです。そして、弱者のNo1のなり方は「どこ、だれ、なに」という3つ。分かりやすく1つのヒントです、絶対これとも言わないんですけど、分かりやすく考えた時に、どこ、だれ、なにという3つの切り口が簡単ですよということを言っています。
つまり、地域、顧客、商品ですね。地域No1を目指す、顧客No1を目指す、商品でNo1を目指す、こういう話なんです。強者のNo1のなり方は、なに、だれ、どこ。つまり、商品、顧客、エリアなんですね。弱者と強者は、No1になっていくときにNo1になっていき方が違うんだという話です。
具体例:レクサス
具体的にはどういうことかと言うと、例えばですけれども、レクサスというトヨタの素晴らしい車がありますが、もし仮に全くゼロから私がレクサスより良い車を作ろうとしても、1年や2年じゃ出来ないはずなんです。
あれだけ大きい会社が何年もかけてやっているわけですから。これが商品でNo1を作る難しさの例です。
でも逆に、私が弱者の場合どうしたら良いかというと、弱者はどこから入ればいいわけです。どういうことかと言うと、例えばレクサスを自分の家から半径100m以内の人だけに売り続ければ、誰か買ってくれるだろうと。
エリアでNo1になる。半径50mとか100mだけで、まずNo1になっていく。これだったら弱者で出来るんです。つまり商品でNo1を取りに行くのは強者、そうでなくて弱者はエリアでまずNo1になって、次に顧客でNo1になって、その次に力が付いたら商品でNo1を作っていく。
こういう考え方の方がやりやすいですよということを言っています。そしてNo1の生き残りとしては、衰退産業でもNo1なら生き残れて、No1だけが最後は生き残るということなんです。
つまり自分の会社というか、この業界はあんまりよくないんだよねと言ったとしても、そこの小さい中で、エリアとかとにかく業界の中で1位を取っていけば必ず生き残れると。そして1位だけが生き残るという、こういうルールがあるのでNo1になっていきましょうというふうに言っております。No1主義、No1とは何か。No1のなり方、No1の生き残りについてお話しました。
坂上仁志公式youtube動画の「どのようにNO1を目指すのか?」より
動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。