今日のテーマは稲盛和夫氏エピソード経営のヒント1「謙虚」です。今回から稲盛さんとのエピソードをお話できたらと思っております。私は盛和塾という稲盛さんが主催する経営者の勉強会に約15年、約100回お伺いしました。そして稲盛塾長の例会の「追っかけ」ということをやっておりました。
その中で1度稲盛さんの隣に2時間ほど座らせていただく機会があって、それはコンパと我々は呼んでいる飲み会の場なんですけど。その時感じたことが自然体であったということなんですね。
裏表は本当にない?
ある人に聞かれたんですけれども、「稲盛さんにそんなに会ったら、表面的には綺麗なことを言っているけど、本でも綺麗なこと言うけど本当は違うんでしょ?」って。
「もっとなんか偉ぶったり、なんか怒鳴ったりするんじゃないんですか?」と聞かれました。でも僕の答えは違いまして、私が会った範囲では、なんですけれども決して偉ぶらない。そして2時間隣にいて、コンパの場で話したときも、非常に自然体なんですよね。
特に偉ぶりもしない、無理に媚びもしない。もちろんそういうレベルの方だからなんですけれども、そういったところは一切なかった。悪い面というのが一切見えなかったということです。100回会った結論としてですね。出た結論は、偉人に裏表なしと、謙虚であると。
謙虚は魔除け
稲盛さんがそう仰っていたようなんですけれども。やっぱり偉くなれば偉くなるほど、色々な誘惑があったり、色々な試練があったり、色々大変だったりすると。でも謙虚さを持つことというのが、その良い状態を維持していく非常に大切なことなんだと仰っていたそうなのですね。
偉人、素晴らしい人というのは「表ではこう裏ではこう」というのはやっぱりあんまりないんじゃないかなと。もちろん人間ですから少しはあるかも知れないんですけれども、そういうところが非常に少ないというふうに思いました。謙虚にして驕らず更に努力、というのが稲盛さんがよく仰っていることです。
世界一の経営者
0から売上1兆円、そういう会社を京セラとKDDI、KDDIは今4兆円5兆円とあるんでしょうか、を作り、そしてJALという倒産した会社を再生する。1兆5,000億はあると思います。
つまり私が思うに、世界でただ1人、1兆円企業3社の社長になった、その稲盛さんから学んだことがこれなんです。謙虚にして驕らず更に努力を。
「売上10億になった、じゃあちゃんと食べられるようになった、というそういう小さい成功で満足しないでくださいと。あなたにもし才能があるならばもっとできるはずですよ」ということを稲盛さんはよく仰っていました。10億、100億、1,000億、そして1兆円企業を作ったとしても、それでも謙虚にして驕らず更に努力といっている、その稲盛さんから学ばせていただいたことを思って、裏がない、ずっと謙虚であるということを僕もできていませんけれども、そういうものを目標にして生きていきたいなというふうに思っております。
坂上仁志公式youtube動画の「【稲盛和夫氏エピソード1】偉人に表裏無し」より
動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。
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