経営理念

社長の給与は公開すべきか?

こんなご相談を頂きました。

社長の給与は公開すべきなんでしょうか?しない方が良いのでしょうか?どちらでしょうか?

これは実はメルマガ等で書いても非常に反応が多くくたくさんの人が興味を持たれているテーマなので、これについて再掲します。

結論は公開しない方が良いと思っています。
理由は社員の動揺があるからです。

どういうことかというと、やっぱり公開した方が良いんだろうかとか色々迷いがあるかと思うんですけど、結論としてやっぱり公開しない。

社員が「え、社長ってあんなにもらっているの?」とか「あんな少ないの?」とか給料(お金)というのは人間の心を非常に揺らすものです。

人は他人の財布の中身が気になるもの

平均給料が高いランキングそういう企画って人気ありますよね。他人の財布の中ってなんとなく気になるっていうのが人間の心理なんです。

で、気になるとはいえ例えば三井物産の平均給与が1,500万円ですっていうのは他人事なんです。

でも、あいつが5万円多いとか、うちの会社であいつ俺より年下なのに5万円多いのかっていう、たった5万円にもすごいジェラシーが起こるというのが人の心理なんですね。

へぇーっていう感じですけど、自分の知り合いとかだとなんとなく嫌な気分がするというのが給料の特徴なんですね。

自分が多いと満足ですし、自分が少ないとガッカリするっていう極々当たり前の人間心理・労働者心理を知っておく必要があるっていうことなんです。

どのように給与を決めればよいのか?

そして給料を決めるときには人事評価なんですけど、人事評価っていうのは非常に難しいもので、じゃあ1円とか10円の単位で何かわかるかって言うと、これがまた難しいんですね、出来ないに近いです。

一部上場企業のある社長が、「人事評価なんて好き嫌いだけで良いんだよ」と言い切った方がいらっしゃいましてですね、松井証券の松井社長だったんですけど。昔ですけど、今はどうか知りませんが。でもそれも一面僕は心理じゃないかと思うんですね。

これは人事評価制度とかプロで作っていらっしゃる方は気に入らないと思うんですけど、それでも良いという上場企業の社長がいるので、そのことはお伝えしておきたいと思います。

アメーバ経営では給与以外はすべて公開

京セラのアメーバ経営でいきますと、給与以外は全て公開してるんです。でも給与は公開しない。

なぜかというと、やはり人の心に影響があるから、というのが稲盛さんの考え方でした。なのでどうしたかというと、1人あたりという生産性で各部門ごとの情報は公開するんですね。

例えばある部門が10人でやっていたとしたら、そこで出ている粗利がいくら、そうすると1人あたりで労働時間数で割ると1人あたりの時間あたりでいくら稼いだっていうので、お互い全員が分かる評価されているので、それだと心は動揺しないんですね。

上場している会社は必ず有価証券報告書を作らなければならないんですけど、その中には役員の給料も出ていますし、今だとGoogleで調べれば、京セラ、役員、平均年収とか出せば、3,000万とか4,000万くらいですけど、
実は京セラってそんなに高くないんです。

あれだけ大きい会社であってもですね。それは全従業員の物心両面の幸福と人類社会の進歩発展に貢献する、これ以外に経営の目的はないという稲盛さんの考え方に基づいて、トップ、上の方であっても高い給料をもらうというのをやめようよという考え方なんですね。

外人の方、外国の京セラの方だけ1人だけ飛びぬけて、確かたった1人だったと思います。けど、飛びぬけて億という単位をもらっていますけど、それ以外の方は確か3~4千万だったと思います。

給与は嫉妬心を生む

そして、給料とは何かというと、働かなくても欲しいものが給料です。やってない人間ほど高く貰いたがるみたいな傾向もあって、働かないやつに嫉妬するんです。

働かないで同じくらいの給料をもらっている人っていうのはやっぱり嫉妬心が起こり、自分よりも1円でも多い人間に対して、嫉妬心、ジェラシーが起こるのが給料の特徴なんですね。

社長の給与はいくらにすべきか?

で、社長の給料に関してなんですけれども、「社長の給料は新入社員の30倍以内にしなさいと私はずっと言ってきた。そうしないとしらけてしまうんだ社員が。」というのがドラッガーの言葉なんです。

新入社員の給料の30倍以内、例えば新入社員の給料が20万だとして、わかりやすく年間200万円だとしたらば、それの10倍、まぁ240万ですよね、それの10倍っていうのが2,400万円ですけれども、それの3倍というと約1億円までというイメージですね。

でも先程言った有価証券報告書などを見れば、日本でも1億円を超える年収をもらっている人もたくさんいますし、5億円くらいもらう人たちとか1億円以上の上場企業の社長とかにあえて会いに行ったりしたことがあるんですけど、何人にもお会いしましたけれども、本当にこの人が?っていうような人がいらっしゃいます。

ある生命保険会社さんで講演をさせていただいたときに、私が同じテーブルになった人はあの人年収1億、この人3億、この人5億、この人3億、この人1億みたいなテーブルだけで10億円超える年収の人とかいましたけど、このくらいになると意外と気持ちがよくてですね、ちょっと届かないよねっていう感じがして他人事に思えるんですけど。

社長2,400万円、部長1,000万円をめざそう!

社長の年収は、僕の考え方なんですけど、社長の年収は新入社員の10倍の2,400万円もらってくださいと僕は言っています。そして部長の年収を1,000万円にしてほしい。

そして売り上げ10億、経常10%の1億円の経常利益を出す。このくらいの感じで経営がやれていくと良いのではないかなと思っています。

でも、社長の給料が1,000万円超えていないとかいうのであれば、社長の給料を公開することよりも、もっと会社の中身をよくすることの方に注意を向けた方が良いんじゃないでしょうかということを申し上げております。

そして、知らぬが仏ということがありますけれども、社長の給料っていうのは公開しないで良いんじゃないだろうか、というような考え方を私は持っています。これが100%正しいとも思いませんけれども、1つのヒントにしてみてください。

坂上仁志公式youtube動画の「社長の給与は公開すべきか?」より

動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。

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ランチェスターNo1戦略コンサルタント
坂上仁志
1962年埼玉県生まれ、一橋大学卒。 新日鉄、リクルートなどに勤務後、業界特化型の人材企業をゼロから立ち上げ3年で業界日本一の会社にする実績を持つ、日本でただ一人のランチェスターNO1戦略専門の経営コンサルタント。 日本人として初めてロンドンでランチェスター戦略の海外講演を行う。 スタートアップから売上1兆円クラスの上場企業まで一流・ナンバーワンを目指す経営者向けにコンサルティングを行う。 連結売上高1兆円の上場企業(京セラ JALクラス)にて「経営者意識を持ったリーダー育成トレーニング」を行う。同社の業績が1年で1,000億円改善した際、「坂上先生の功績は500億円」と社長から言われる意識改革、組織力アップに貢献。